湾奥の悪魔伝説

東京湾奥でシーバスを狙ってる方なら
“Z”で始まるこのルアーの名を一度は聞いたことがあるだろう。



約10年前。ボクがシーバス釣りを始めたころ。

とにかく手っ取り早く釣りたいがために
毎日のようにWebで情報収集をしていた。

ポイント、メソッド、タックル、そしてルアー。。

先人諸氏のサイトを貪るように読み、少しでもヒントを得ようとする日々。

そうした毎日の中、ごく一部のサイトで
それまで聞いたことのないルアーに関する記事を目にするようになる。




ある先人は、こんな事を書いていた。

それはルアーなのに目玉がない、という奇妙な形状をしていて
なんと、持主の技量を計るのだという。

もし、自分を使いこなせないアングラーだと見限ると
原因不明の高切れを起こして自ら姿を消してしまう、という奇想天外な話。

そして、そのルアーのポテンシャルを知ることができないまま数年の時が経った後
なんの前触れもなく、再びそのアングラーの技量を試すかのように
根がかりしたごみの中に付いてくる、というのである。


また別の先人は、そのルアーが叩き出す圧倒的な釣果に「悪魔のようなルアー」だと
恐れをなして封印したところ、後にどこを探しても二度と見つけることができなかった。

その後どんなルアーを使っても、あの「悪魔のような」釣果を超えることはできず
封印してしまったことを、とても悔やんでいた。



作者不明。販売元不明。そもそも入手経路すら分からず
実在するルアーなのかすら真偽不明…



Web真っ盛りの時代に、これほど情報に乏しく
謎のベールに包まれたルアーがあるだろうか?
必死で追い続けたけれど、結局なにも分からずじまいだった。



しかも、そのルアーに関する情報は
数年前を最後に、パタッと途絶えてしまったのである。



そのルアーの名は…“Z-Ray”




-


まるで都市伝説のように、10年もの間
実在するルアーなのかどうかすら解明できなかった
“Z-Ray”が、いまボクの手元にある。しかも2本。

もう存在すら忘れかけていたルアーが
まったく思いもかけず、ボクの所へやってきたのである。


でも。



10年前のあの頃より細分化され
タックルも格段に進化しているシーバス釣りの世界。

しかしその一方で、情報が溢れ、人もゴミも集まるようになり
情報弱者は釣り場に立つことさえ困難な時代になってきた。

さらにカリスマが乱立し、その模倣者も数多く現れたことが
ただでさえ狭いこの釣りの世界に、さらなる閉塞感をもたらしていると思っている。


そうした状況に、純粋にシーバス釣りを楽しんでいた一部の人々は
次第になりをひそめ、ひっそりとWebを閉じ地下へと潜った。
中にはこの釣りの未来を憂い、ロッドをへし折って辞めてしまった方まで。



ボクもここ数年の現状に、釣り場から足が遠のいている一人だけれど
そんなボクの目の前に、なぜ沈黙を破って悪魔の“Z-Ray”が姿を現したのか?



その意味をきちんと理解しなければならない。



悪魔のZを手にした以上は
再び幕を開けようとしている東京湾奥の新たな伝説に
無責任ではいられないのだ。




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Comment

えすさん

いやまぢこわい!!!

  • 2010/07/07 16:47
  • ひで
  • URL
ゐっぺゐさん

手に取った時の衝撃はすごかったっス。
  • 2010/07/07 16:46
  • ひで
  • URL
なにそれこわい!!!
  • 2010/07/07 13:13
  • えす
  • URL
  • Edit
すごいですね、あの伝説のルアーが2本も。何かの前ぶれでしょうか。ごくり。
  • 2010/07/07 11:30
  • ゐっぺゐ
  • URL
  • Edit
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