短竿物語

まだボクらの遊びが
“ファミコン”に支配される前のこと。


授業の合間や、昼休みに「3人」の仲間を集めることから
小学生だったボクらの釣りは始まっていた。

というのも、当時ボクらの間では
親から貰える一日の小遣いは100円、と相場が決まっていて
近所の釣具屋で量り売りしてもらえる「イソメ」は、300円からだったのだ。


きょう釣り行かん?大潮やけん、よう釣れるっち。おとうさんが言いよったよ。


仲間が集まったら放課後、小遣いを出し合い餌のイソメを買って
使い古した振り出しの投げ竿を携え、自転車を駆って
家の前の海へ。


仕掛けと呼ぶにはお粗末だけれど、中通しの錘にサルカン、針は「1本」の仕掛けがボクらのルール。
なぜなら3本針、4本針の投げ釣り仕掛けを使うと、300円分のイソメが
すぐになくなってしまうのだ。
そして、そもそも投げ釣り仕掛けは当時のボクらには高価過ぎて手が出せなかった。


お気に入りのポイントは“水路”
そこは対岸の浅瀬で、当時憧れだった「座布団」と呼ばれていた
大きなカレイが釣れることで知られていた場所。


ところがその浅瀬まで仕掛けを届かせるには、ボクらのキャスティング能力では
強い追い風か、神様のいたずらがないと無理。
一日のうち1~2回しか届かない。そんな絶妙な距離。


その手前で仕掛けが落ちて、キスやメゴチ、ハゼの猛攻に遭いながらも
暗くなるまで座布団の釣れるポイント目掛けて、仕掛けをぶん投げる釣り。


そして、それらの魚は帰宅してからの夕食時に
他の家族よりも一品多い、自分だけのおかずになっていたけれど
座布団が釣れなかった日は(そういう日が大半を占めていたのだけれど)
釣りにおいて師匠であるチチオヤに、そのおかずを献上することで
仕掛けを遠くに飛ばす為の秘訣を聞き出そうとしていたのだ。




…ま、今考えれば大きな理由の一つは“竿が短すぎ”だったのですが(笑




-

さて、なんでこんな昔話を書いたのかといえば
先週末、近所の釣堀にデビューしてきたのですが
この日の為に選んだ竿が短すぎて、かなり苦労した話。それを書きたかったわけで。

その時ふと、小学生のころの投げ釣りを思い出したんですな。

鱸用の竿も短いのが好みなので、つい「へら竿」も短いのを買ってしまいましたが
手すりから水面まで、結構あるのね。。しかも手前より沖目の方が釣れる様子。


七尺では足りなかったので、きょう仕事帰りに新たに十一尺の竿を買ってみました。




しかし、こうしてすぐに竿を買い換えるあたりは、小学生当時とは雲泥の差の経済力ですから
当たり前っていえばそうなんだけれど、それが釣りを面白くなくしている
原因の一つかもね。。と、少し思う。

道具を買い足す、買い直すのではなくて、
いまあるものでどうすればいいか?が当時の考え方だったんだよな。


いまの鱸釣りも、そういう傾向があるような気がしてちょっぴり敬遠中。
ま、気持ちの上でね。行くときは行きますんですけども。




そんな訳でとりあえず
しばらくは、へらぶな釣りに試行錯誤する予定。


あぁ、週末が待ち遠しい。


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Comment

ロンさん

ちょっと長過ぎました。
  • 2009/05/06 18:33
  • ひで
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良い日記だ…。
  • 2009/05/05 11:24
  • ロン
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